11月27日にNSPの中村貴之さんがお亡くなりになりました。
ネットニュースの記事
(速報的で内容は薄いけどこの記事のお写真が一番よかったです)
https://www.oricon.co.jp/news/2215689/full/
世間的にはNSPとはなんぞや? という方が多いかもしれません。
知っている人でもNSPといえば「夕暮れ時はさびしそう」。右の人(天野さん)がリードボーカル。真ん中(中村さん)にオカリナの人。
…なのでしょうが、NSPは3人ともリードボーカルが取れます。天野さんと平賀さんがどちらかというと不安定な歌い方(それが魅力なのですが)をするのに対し、中村さんは太くて安定した歌声。メンバーで一番歌唱力があるのは中村さんだと思います。
そんな中村さんのリードボーカル曲を5曲紹介します。
1,おひるねの季節
ファーストアルバムは中村さんリードボーカル曲が多いです。(すべて作詞作曲は天野さん)
「ボーカルなんていらないよ」、「ちょうちょ」、「がんばれやせがえる」…12曲中4曲です。
その中でもおすすめが「おひるねの季節」。やわらかい春の日差しを感じられ、うとうとしたくなります。
春っぽい歌としてはセカンドアルバムの「スケッチ」もおすすめです。
2,コンクリートの壁にはさまれて
作詞作曲天野さん。かなり際どいというか、家族と一緒では聴きにくい曲。だけどいやらしくない。NSPのなかではロック系の曲。中村さんの声が合います。
3,都忘れ
タイトルに花の名前が多いNSP。彼女が残したものを、思い出を、見て呆然としている姿が浮かびます。作曲が中村さん。作詞の中村知子さんはお姉さんです。
姉弟コンビの曲としては「さくら草(雪どけ水はつめたくて)」、「都会」もあります。
4,揺れるひととき
作詞作曲中村さん。おおらかで伸びやかな声。
今回ブログを書くために歌詞をじっくり読んでみたのですが、タイトルの「揺れる」には踊る君の体であり、僕の心であり、お酒に酔って視界が定まらないといういくつもの意味がかけられています。さらに店内は煙草の煙が充満し、主人公が手に持つ煙草の煙が揺れているような気もします。(※歌詞に煙草は出てきません)そう考えると結構深みのある歌詞じゃないでしょうか? もっと考察できそうです。歌詞にも注目!
「ゆらり ゆらり 揺れる」と何度もゆったりと繰り返され、夢の中のよう。
5,そんな季節に口づけを
NSPは天野さんがどこか悲しげで切ないNSPという特色を出しているようですが、実は中村さんの作り出す曲調もどこか不安がまとわりつきます。
この曲の作曲は中村さんと天野さんが二人クレジットされている珍しいタイプ。中村さんが作った曲に天野さんが口出ししていったような勝手なイメージなのですが…果たしてどうなんでしょう。
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あまりギターには詳しくないので触れませんでしたが、天野さんがボーカルの曲ではリードギターを弾いている姿を見ることができます。YouTubeで見た動画ではピアニカを弾いていると言っていたり、確かNSPを組む前にドラム担当だったこともあったような…(こちらは記憶があいまい)器用ですね。
三人の中ではのんびりしていて、衝突する天野さんと平賀さんを真ん中で仲裁するという立場だったようです。
五年前、ライブに行った時は天野さんがリードボーカルの曲も歌われていました。
https://amkt2210.hatenablog.com/entry/2020/08/10/225732
また行きたいというのは叶わなくなりましたが音楽は残っていきます。
サブスクには再結成後の音源しかないのが痛いですが、YouTubeには探せばかなりあります。ぜひ聴いてみてください!
中村貴之さんホームページ
※2023.1.7追記
ホームページは閉鎖され、このリンクは別サイトに飛ぶようになってしまっています。一応残しておきますが、押しても中村さんの情報はもう見れません…
☆★☆このブログを読んでくださったNSPファンの方へ☆★☆
どなたかWikipediaに中村さんと平賀さんの個人ページをつくりませんか? ソロ活動の情報が整理されていないのと、単純にページが存在しないことが寂しいのです…中村さんが亡くなったあとまとめサイト的なものもつくられていましたが、あまりNSPを知っている人がつくったとは思えなくて…人任せで恐縮ですがどなたか…気が向いたらつくってください…!