大野真澄さん公式YouTubeの紹介
登録者数が見たところ101人で、案外知られていないのかな、と思ったので紹介しておきます。
動画更新頻度はかなり低めですが、突然ポンッと投稿されることがあります。1週間前くらいに新しい投稿がありました。
大野真澄YouTube公式チャンネル「VOCAL BOOTH」
https://youtube.com/channel/UCGGX7Ds9mXp1SxvwZBrcTZA
今年5月9日に行われたミュージックカンファレンス岡崎(ライブ)のダイジェスト
(今見たところ209回しか再生されてないけど、高評価が20個もついてるのは嬉しい)
このライブ私も行ったのですが、ライブレポが下書きの中にありました。近々公開します…
ついでに公式サイトも
https://vocal-booth.amebaownd.com
【追記】
ブログ更新後、さらに新しい動画がアップされていたのでのせておきます。こちらは岡崎のライブ50分バージョン、上のは15分バージョンです。
最近発売されたガロ関連のもの紹介(みんなのうた、レココレ)
学生街の喫茶店以外取り上げられることが少ない中で、6月にガロ関連のものが2つも発売されました!ガロが取り上げられるだけで嬉しくなる。今回はその二つの紹介です。
『NHKみんなのうた 60 アニバーサリー・ベスト 〜アイスクリームの歌〜』
みんなのうた60周年を記念して発売されたアルバム。アイスクリームの歌、と副題についていますが要はコロンビア編。
ガロの歌った曲で収録されているのは「どこまでも駆けてゆきたい」、作詞・谷川俊太郎さん、作曲・冨田勲さんという豪華な方々が作った曲です。
マーク→トミー→マーク→ボーカルとスイッチボーカルというのはガロでは珍しい。
ガロらしいハモリも聴かせてくれます。
モノラルということで、あれ、レコードで聴いてるっけ?というようなくぐもった音なのですが、聴けるだけでマシということで。(次のビューティフル・ネームの音の綺麗さに嫉妬しそうになる)
聴いてみたらガロ以外にも思い出の曲が見つかるかもしれません。
母に聴かせたところ「尾崎紀世彦の秋物語、そういえば大好きだった!」と言ってました。ガロの曲は聴いたことなし、ビューティフル・ネームはNHKでよく流れていたとのこと。
収録曲
1.アイスクリームの歌 / 旗照夫、天地総子
2.バナナをたべるときのうた / 弘田三枝子
3.ドロップスの歌 / 弘田三枝子
4.怪獣がやってくる / 弘田三枝子、みすず児童合唱団
5.あの雲にのろう / 深町純
6.どこまでも駆けてゆきたい / ガロ
7.ビューティフル・ネーム / ゴダイゴ
8.ローラー天国 / 串田アキラ
9.いっトイレ / クニ河内
10.さとうきびの花 / 都はるみ
11.秋物語 / 尾崎紀世彦
12.ぼくのクラスは最先端 / ザ・ジャドーズ
13.メッセージ・ソング / ピチカート・ファイブ
14.空のコーラス / メニーナス・ド・ブラジル、渡辺貞夫
15.泣かないで / 本木雅弘&岸田今日子
16.優しさ / 空気公団
17.道 / yumirose
18.のびろのびろだいすきな木 / アン・サリー
19.ヤミヤミ / やくしまるえつこ
20.おじいちゃんちへいこう / 氷川きよし
21.お米かくれんぼ / バナナゼロムジカ
22.かむかもしかもにどもかも! / MONO NO AWARE
23.雨上がり / Kitri
24.丘シカ地下イカ坂 / SAKANAMON
1962年から2020年まで、かなりな曲数入ってます。お値段2200円。
55周年のとき発売されたベスト盤はサブスクで聴けるので、このCDも聴けるようになるといいですね。
大野真澄さんHPでの紹介↓
https://vocal-booth.amebaownd.com/posts/17570565?categoryIds=1493125
『レコードコレクターズ7月号』
ガロファンだけでなく、このブログを読んでくださっている方におすすめ。
書影から分かる通り、今号はCSN&Yのデジャヴ特集。クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングとしての一枚目のアルバムです。(CS&Nとしては一枚アルバムが出ているので、Yが加わって2枚目をつくったとも言える。ややこしい)。
CSN&Yに関する湯浅学さんと谷口雄さんの対談でも、湯浅さんがちょこっとガロのことを言及しています。
で、「CSN&Yの日本への影響」30枚のレコードを紹介する6ページの記事があるのですがそこに!「GARO LIVE」が紹介されています。しかもその中でピックアップされているのは「暗い部屋」じゃなくて違う曲。どの曲かは雑誌を実際に読んで確かめてみてください^ ^
そしてその他のアルバムも自分の好きなものだらけでした。
・オフコース「この道をゆけば/オフ・コース・ラウンド2」
・NSP「NSP3/ひとやすみ」
・荒木和作&やまだあきら「和作」
・ALFEE「賛集詩」(さんじゅうし、と読みます)
特にNSPが取り上げられているのが意外で、嬉しかったです。天野滋さんがCSN&Yが好きとは聞いたことがなかったのですが、ニール・ヤングの公演を見に行ったという記述はエッセイの中であったのでおそらくCSN&Yも聴いていたのでしょうね。
それぞれほんのちょこっとずつの記事なのですが、興味ある方はぜひ読んでみてください。
個人的にはデジャヴの全曲ガイドも面白かったです。何度も聴いていたのに英語を理解していないから歌の内容が想像していたのと全然違ったり…
天野滋「歳時記 明日によせて」の感想。
「歳時記」はNSPのリーダー、天野滋さんの初エッセイ集です。
エッセイ集2作目の「見上げれば雲か」は復刊ドットコムで再販されたものをたまたま手に入れることができたのですが、こちらは見たことがなく。
歳時記も再販されたのですけど、今はまたどちらも絶版に…ちょっとAmazonで調べたら異様にお値段跳ね上がってますね汗。
国立国会図書館でなんとなしに調べていると、まさかの自分の住んでいる市の図書館に所蔵されていることが判明!!早速図書館で借りてきました。
感想というか、読書記録という感じです。
天野さんのエッセイって心の中を覗かせてもらっているようでドキドキする。こんなことまで話してもらえるのーって。なんだかもったいなくて、かなり長い時間をかけて読みました笑
それは歌にも言えて、ちょっとハラハラするようなしんみりするようなところがNSPを好きな理由かもしれません。
どちらかというと「見上げれば雲か」より荒削りな印象でした。NSP好きな方はまずこちらから刊行順に、どちらかというと洗練されたエッセイを読みたい方には「見上げれば雲か」をおすすめしておきます。
「カボチャ祭り」というのが出てきて、一言も「ハロウィン」という単語が出てこなくて、そうか70年代後半はまだハロウィンは一般的じゃなかったのか、と軽くジェネレーションギャップ。
「歳時記」というタイトルからもわかる通り、季節にまつわることを書いていて、自分がいかに季節を感じずに生きてきたかを思い知らされました。
天野さんのエッセイの後にはあとがきではなく、メンバーの平賀和人さんと中村貴之さんの天野さんについてのエッセイ。辛口でありつつ甘口である愛のある天野評が面白かったです。
あとは裏表紙の天野さんの横顔がかっこいいというか、美しいと思いました。…ミーハーですみません汗
「見上げれば雲か」も、手に入れる過程を含めてとても思い入れのある本なのでいつか感想書きたいです。…いつになることやら。
復刊に際しての平賀さんのコメントがあったので以下リンクを貼っときます
https://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=68313651
皆さんも機会がありましたらぜひ読んでみてください!
鈴木康博 生配信スタジオライブvol.3
4月3日(土)に元オフコースの鈴木康博さんのスタジオ生配信ライブがありました。見るのは3度目です。わくわく。
15:00開演
今回はちょっと趣向を変えて、楽屋からヤスさんが出てくるところから配信スタート!こういう小さな変化が嬉しい。
1、転がる石に苔は生えない
2、光ある日々
この曲から曲名が画面に出るようになりました。親切!
ヤスさん曰く「ろくに世間もわかってない」「今思うと若造」が作った曲笑
3、のがすなチャンスを
アコギ一本で、AOR。ザ・大人のロック。カッコいい。
4、ロンド
5、でももう花はいらない
オフコースは3曲まとめてやっちゃって、はい終わりって感じでした。まあオフコースデビュー50年の年も終わりましたからね。ソロの曲を聴いてほしいっていう気持ちはわかります。
6、元気でさえあれば
7、Dream Dream Dream
「2021年なおtake it easy」と歌詞を変えて歌われてました。
「CM用につくった」
8、おやすみマイ・ラブ
休憩(チャット読み)
爪の色はネイルだとのこと。ストロークとかで削れないように。
「888って拍手のことなんですね」とおっしゃってました。ええそうなんです。
細井豊さんスタンバイ。ここからはキーボードとコーラスが入ります。
9、遙かなる願い
10、夕焼け
11、振り返ってみよう
景色のことを歌った曲が何曲かある。歌うとその都市のことを思い出す、とのこと。
12、夕山風
13、空模様
14、いいことあるさ
15、燃ゆる心あるかぎり
どこだったか忘れましたがヤスさんMC中に細井さんから「見てくれてありがとう」的なチャットが書き込まれました。びっくり。手元にiPadがあったので随時コメントも読んでくださっていたのかもしれません。
アンコール
「ヤスさんかわいい」と言うコメントに対して「どこがかわいいんですか笑笑」と。
なんだかわかる気がする。話しながらフフフ、と笑うところとか。
「林家木久蔵師匠が詞を書きまして」という「となりの常連さん」テーマソング
16、今夜もカンパイ
終演
所用があってリアルタイムでは後半からしか見れなかったのですが、リアタイしたかったなーって思いました。リアルタイムの方が断然楽しい。チャットで見ている方の感想とか、拍手とかそういうのが見れて。細井さんのコメントもアーカイブでは見れないものですしね。
そしてライブ中にも紹介されていた「弾き語りっていいな」。ホームページによると
オフコースデビューから50年、お馴染みの曲から新曲まで、
弾き語りテクニック、コードを大公開。
手元全開なスペシャル映像を随時アップしていきます。
だそうです。
https://yass-guitar.bitfan.id/
現時点では(2021.6.20)、6曲の動画が公開されていて、月額600円。ヤスさんらしい試みですね。
今月はギター弾く月間!とかライブ月間!とか決めて1ヶ月だけ契約する、とかもありかもしれません(1ヶ月だけの契約ができるか不明ですが)。
そういえば小田和正さんは生配信ライブ、されませんね。7月には福岡の夏フェスに出られるようですが。
曲の感想っていうよりMCが主になってしまいましたが今回も素敵なライブでした。
THE ALFEE 俺たちの武道館 2020
2020年12月23日に武道館で収録されたライブが2021年3月に配信されました。今回はこのライブのレポ、というかセトリと感想を書きたいと思います!
2021年3月27日(土)19時開演
まずアルフィーの3人がご挨拶。THE ALFEE にとってこれが95回目の武道館ライブだそうです。あと一回でクラプトンに並ぶ!と言っていました。
そして武道館でメンバーが見た歌手の話。ニール・ヤング、レインボーetc
ライブ映像の始まり始まり…
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一曲目でこの曲だとは!一気に掴みにきてます
2、誓いの明日
3、Orionからの招待状
MC
桜「俺の武道館へようこそ」
お決まりのボケとツッコミ、俺たちの武道館バージョン。
4、雨
「最近演ってないし、武道館でやるのは初めてじゃないかな」という雨。
5、From Past To The Future
新緑のようなライトがきれいでした。坂崎さんのやさしい歌声と相まって。
6、黄昏に瞳を閉じて
MC
7、青い目のジュディ(CS&N)
バックの2人はお休みして、坂崎さんと高見沢さんのアコギと、3人の声だけで。かっこいい!!
MC
8、シュプレヒコールに耳を塞いで
9、まもなく2番線に…
MC
高見沢さんのつくった曲をいい曲だよ、と褒める坂崎さん。最近お互いのことをよく褒めてる気がします。歳を取って丸くなっている。それを見てあったかい気持ちになります。みんな幸せ。
高「皆さんのおかげでオリコン初登場3位」「桜井もホッとして胸を撫で下ろしています」「髭を撫で下ろしています」「胸毛を抜いています」
高見沢さんが言うごとに桜井さんがリアクションをしていて面白かったです。「記憶捜査2」の主題歌ともなった新曲。
10、Joker-眠らない街-
11、哀愁は黄昏の果てに
12、Dark Side Meditation
13、Gate of Heaven
壮大な組曲。
終わると3人が深々とお辞儀。
アンコール
14、My Truth
MC
My Truthが「あの頃(発売当時)より今の方が心に響く」という高見沢さん。
15、Over Drive〜夢よ急げ
16、SWEAT&TEARS
カラフルなテープが飛んで、お決まりのヘドバン!ピックを投げる坂崎さん。
3人で肩を組んで、深々とお辞儀。
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ライブ映像が終わると再び3人が出てきて、ライブについての感想。
「結構渋いセトリ」と坂崎さんが言っていました。自分ではピンと来なかったのですが、シングル曲を数えてみると1、10、14、16の4曲だけ(夏は7曲ずつ)。そう考えると渋めの選曲と言えるのかな…?壮大な曲、メッセージ性の強い曲が多かった印象もあります。
見た目として高見沢さんの足元のエフェクターや坂崎さんの簡易ドラムセット(高見沢さん曰く鍋やフライパン)がなかったというのはメンバーも言っていましたが、珍しく坂崎さんのハンドマイクで歌う曲がなかったことなどいろいろ違いがありました。
すべての曲の歌詞が映像の下部に出ていたことに関して青い目のジュディの最後のスペイン語まで出るとは思っていなかったらしいメンバー。坂崎さんは大体合ってたでしょと言っていましたが、大体合っていたと思います、ええ。
ちなみにここはガロではトミーが歌ってますが、結構テキトーな気がします汗
「シュプレヒコールに耳を塞いで」の間奏の坂×高のギターの掛け合い中、手持ち無沙汰な桜井さんはいつ終わるんだろうなーって思っているらしい。キーボードのただすけさんも手持ち無沙汰なので2人でトランプでも、って笑
6、11と黄昏曲が二曲もあったのは珍しいのではないでしょうか。(ちなみにあと一つはBEAT BOYS(名義)の「やさしい黄昏」。今気づいたのですが、「黄昏に瞳を閉じて」=桜井さん、「哀愁は黄昏の果てに」=高見沢さん、「やさしい黄昏」=坂崎さんと、それぞれ一曲ずつ黄昏曲があるんですね…!)
8月の夏のライブでは早くライブしたいね!いつものライブを再現したいね!っていう感じでした。それから4ヶ月。もちろん早く生でライブをしたいという気持ちはあるものの、今回は無観客だからこそできることをしよう、今だからできることをしよう!という感じでした。
武道館に照明を当てて、客席もキャンバスに。ライブでありつつ、芸術品を見ているようでした。すごいものを見た。
自粛期間中にアルフィーにハマっている方も多いらしく、それを意識してのセトリでもあったと思います。ライブの定番曲が多め。
その一方で配信ライブでは聴けないだろうなと自分が思っている曲が一つあります。それは「トラベリング・バンド」。この曲は
夢をうたう
とても不思議なR&Rバンド
東へ西へ
たどりついたぜ この街
という歌い出し。「この街」をライブではその地名を入れて歌うので、ライブツアーが再開されるまでお預けかなと思っています。
そしてツアーが再開されたらきっとセットリストに入っている…と思うのですが、どうでしょうか?推測、当たるといいな。
以上、めちゃくちゃ遅いライブレポでした!
お知らせ
お久しぶりです。
2月でブログの更新が止まっていますが、元気にしてます。
3月はサボってただけですが←、ただいま大学の課題が忙しく、ブログを書く時間がないという状況です。ので5月いっぱいまで引き続きお休みします。
3月から3つのライブ配信と、おとといはガロの大野真澄プレゼンツ、ミュージックカンファレンス岡崎のライブに行ってきました。
どれも楽しかった!それぞれ違う楽しさがありました。たくさん伝えたいことがあるので、来月にライブレポを一気に書こうと思います。
あとは70年代中心に、とか書いてるのに90年代に主に活動していたたまにハマってしまったので、そのこともいつか書きます。
1月に書くって宣言してたこともいろいろ書いていきたいです。
書きたいことだらけです。
というわけで、課題頑張ります!
和作+2 荒木和作&やまだあきら
去年ちょっと書いていた荒木和作さんのアルバムについて今回は取り上げます
レコードはお値段が張るのでCDを手に入れました。
こっちはボーナストラックが「僕の四月」[alternate version]のみ。解説は小川真一さん。
歌詞カードがジャケットと一体化されてるのだけど、誤植あり。
こちらは「和作+2」ということもあり、ボーナストラックで「教えて下さい」の COCKY ALBUM収録 verも入っています。
解説は再び小川さんなのだけど、荒木和作研究が進んだらしく、詳しい。
買うならこちらをおすすめします。ま、こちらにも誤植はありましたが。
1974.11.1発売
全曲作詞=やまだあきら(山田明)
全曲作曲=荒木和作
1.ドライブ日和
シングルではA面となった、ポップでキャッチーな曲。ブンッというベースの音からいきなりサビで始まります。
荒木さん自身で歌ってるハモがとてもかっこいい! ラストのウーウーコーラスは地声とファルセットの行ったり来たりで、これまた良い。
ジャケットを思わず見返してしまう一曲目です。
2.僕の四月
いつかわかることをいつまでもわからないで
とても考えられないことを考えている
情景というより心情を歌った曲。新年度の始まりのようなイメージが浮かぶのですが、皆様どうでしょうか。
3.五月薫風
4月からの5月。シングルでのB面曲。
「淡い陽光(ひかり)が包んで」がガロ提供曲「一本の煙草」のサビ前のメロディに似てる、気がする。
4.教えて下さい
「教えて下さい」「教えてください」両方の表記があり、タイトルは統一されておらず。
3曲目までのポップさとは打って変わってしっとりとピアノ伴奏で。
この曲だけだったらジャケットはちぐはぐとも言えない気がする。
目を閉じてみれば どこへでも行ける
雲の中に星を見ることもできる
やまだあきらさんの詞が心に残ります。
ポプコン入賞曲だそうですが、サイトを確認しても名前も曲名もない…
https://www.yamaha-mf.or.jp/history/e-history/popcon/
アルバム発売時期を考えると第七回より前に出場したのでしょうか。謎ですね。
5.悲しみのはじまり
絶望とか挫折とか、そういうテーマに曲をつけ、歌うのがとても合っています。ガロ「吟遊詩人」のアルバムに提供した3曲からも思いました。
6.雨がたえまなく
雨の音が聞こえて来そうな。
気だるげで、窓辺に座って外を眺めている青年の姿が浮かびます。
7.汽笛・トンネル・駅・鉄橋
汽車が主人公で、「水をごくりと呑んでいる」と擬人化されている部分も。
明るくて、みんなのうたとかで流れてそう。
8.朝は寝むいよ
朝の気だるさ、眠そうな感じがゆったりとした声で表現されています。エレキの音がなければ睡眠導入にぴったり。
9.花の様に
この曲がとても好きなのです。色々な楽器の音が聴こえるけれど決してボーカルを邪魔するわけでもなく、その塩梅がちょうどいい。
ラストはだんだんとフェイドアウトしていくのですが、終わるのか…と寂しく思っているとまた音量が上がって、そしてフェイドアウトしていくという。
6分近くとアルバムの中では1番長い曲ですが、長さを感じさせない中毒性のある曲です。
10.三丁目ありがとう
道を尋ねる人と、それに答える人の短いやりとり。詞にするテーマが面白いです。
わずか1分足らずの曲なのですが、インパクトがあります。最初の3曲のポップさが最後でもう一度思い起こされる。…ということを考えるとやはりジャケットは合っていない気がする汗
11.僕の四月 [alternate version] (ボーナス・トラック)
アルバム収録版との違いはボーカルにエフェクトが入っていることくらいでしょうか。
何に使う予定だったのだろう。
12.教えて下さい [COCKY ALBUM version] (ボーナス・トラック)
萩原暁編曲(他の曲の編曲者は不明)。テンポが少し早く、歌い回しも違っています。
いかにもポプコンっぽいアレンジで、アルバムに収録したら浮くのは確実ですが、これはこれで良いです。壮大で。
また、これは意図的なのかどうか定かではありませんが、
「部屋には僕一人」(「朝は寝むいよ」)、「二人手をつないで」(「花の様に」)、「三丁目ありがとう」、「僕の四月」、「五月薫風」、「環七」(「三丁目ありがとう」)、「13キロ」(「汽笛・トンネル・駅・鉄橋」)
と、歌詞に数字が多用されているのが気になります。
このアルバムの近年の評価としては早すぎた天才、隠れたシティポップの名盤、という感じでしょうか。
でも、ザ・シティポップ!というわけでもなく、ニューミュージックなどいろんな要素が絡み合った作品だと思います。あまり知られていないのがもったいない。
フォークやニューミュージックが好きな方で、シティポップはオシャレすぎる…と思う方に(ジャケット的にも)シティポップ入門としておすすめです。かなりマイナーな入り口ではありますが笑
ぜひぜひ一度聴いてみてください!