N.S.P ファースト
1973年発売。
白状します。
私はこのNSPのファーストアルバムが嫌いでした。
身内で演っている感じがするし、
生まれも育ちも福岡の私には東北方言のトークは耳障りだし、
ゴチャゴチャ話していてわからないし、
下品な歌があるし。
なんなら帯もダサいし←
だから、好きな曲は入っているものの聴く気が起こらず、買ってから一回しか聴いていませんでした。
が、デビューの頃のNSPを理解するにはやっぱり聴いた方がいいよなー、といつも思っていました。
で、聴いたんです。
2年ぶりくらいに。
そしたら。
めっちゃ良かった!
まあ確かにゴチャゴチャして何言ってるのかわからないし、下品なところはあるけど身内間で演っているのをそのまま録音したのは脱力感があっていいし、
NSPの東北弁トークがこんなに聞けるのはこのアルバムだけだし、70年代の若者の東北弁を知れる史料でもあるのでは? なんて方言学の観点から思ったり笑
↓以下レポ・感想↓
A面
お客さんのざわめき。
そして拍手。
「アーーーーー!」
最初の天野さんの
「ワン、トゥ、スリー、フォ!」の掛け声が初々しい。
叫んでいるのも天野さんかな?
1「N.S.P Cry」
2「あせ」
すずめ!すずめ!
のMCは笑いどころがわからず。
グッドグッド。
3「いい」
そういえばこの手書きの歌詞カードは誰が書いているんだろう?
4「おひるねの季節」
中村さんボーカル。以後のアルバムと比べるとなんとなくやさしい軽い歌い方。天野さんが追っかけ、コーラス。
中村さんの歌う曲で一番好きかもしれない。
メンバー紹介。ちょっと下品。プロというよりアマチュアバンドっぽいMCって感じ。
天野さんが中村さんを「顔が悪くてね。グループの評判を一気に落としている」と紹介。
因みに「僕らはごきげん」(後のライブアルバム)では2人であなたが一番人気、と言い合っています。
このファーストの段階では平賀さんは髭を生やしていません。高専に通っていたので当たり前といえば当たり前ですが、髭がないとかわいい顔です(帯で隠れていますが(⌒-⌒; ))
5「ボーカルなんていらないよ」
6「ちょうちょ」
と三曲続けて中村さんボーカル。作詞作曲はいずれも天野さん。
B面
1「新青春」
2「がんばれやせがえる」
また中村さんボーカル、天野さん追っかけ。
次は…
あ!チューニングをしなくちゃ!
って急に言う天野さん好き。
が、その次の曲
3「便所虫」
女の子の「やだー(笑)」って言う声。
NSPの中で一番下品な曲だと思う(⌒-⌒; )
「恥ずかしいねー。すごくねー」と歌い終わった後に言う天野さん。
4「ぼくの夏休み」
前曲と打って変わって切ない失恋の歌。
ここのつながりが急な気がするので、やはり曲の順番は切り貼りされてるのかな?
「だべる」と言う動詞を私が知った曲。
好きな曲です。
5「昨日からの逃げ道」
作詞者「まきしい」さん…どなた?
6「さようなら」
おわり。
突っ込みどころが多い楽しいLPです。
歌詞カードにNSPのよさが端的に書かれている説明が載っているので、載せておきます。
いつか東北新幹線の一ノ関駅に「夕暮れ時はさびしそう」を聴きに行きたいな!
てか岩手に聖地巡礼(笑)に行ってみたい。
九州からは遠いですが。
http://www43.tok2.com/home/nspeverfresh/songepisode.htm
書き終えた後にこれを発見。すごく為になります。ちょいちょい無人コンサート会場で録音していたのか…
NSPはファンは多いと思うのですが、内々でやっている感じが今でもあって、後追い世代にとっては、なかなか当時の話を知るのが難しいです…